カードローンの借り換えとは、金利の低いカードローンで借りたお金を金利の高いカードローンの返済に利用し金利の負担を軽減する手法です。当然ですが、利用者としては同じ金額を返済するのであれば金利による負担は軽い方がいいはずです。金融業界の競争は激しく、カードローン業者では常に他業者より低金利のサービスを打ち出しています。今のカードローンよりも低金利のものが見つかることもあるでしょう。そちらで借入したお金を今のカードローンの返済に利用して一旦返済してしまえば、結果的に金利の差で借り換え前より負担は軽くなるということになります。
カードローンには必ず審査があります。借り換えの場合ももちろん例外ではありません。では通常のカードローン審査と借り換えでの申し込みの際では、審査に違いはあるのでしょうか?
借り換えの審査は通常借入よりも厳しい
一般的に借り換えの場合、通常の借入よりも審査は厳しくなってくると言われています。借り換えは前提として今よりも金利の低いカードローンへの以降ということになります。単純に考えて、金利の低いカードローンに以降するということはイコール審査が厳しくなるということなのです。金利の低さと審査の厳しさは比例関係にあるからです。複数の借入を一本にまとめるような借り換えではまとまった限度額が必要になります。こういった場合、この高い限度額も厳しい審査の理由の一つになってきます。借り換えの場合は低金利カードローン審査の厳しさに、以下のような通常カードローン審査の内容も加わってきます。
クリーンな信用情報を重視
金融機関は信用情報機関に登録された申し込み者の情報を徹底的に調べあげます。過去に滞納、遅延の履歴がないか、自己破産など債務整理をしたことがないか、といった情報を基に、申込者に融資可能かどうか検討するのです。同時期に複数他社に申し込みしていないかも審査基準になります。6ヵ月以内に3社以上申し込みをしていると、審査では不利になってくるようです。現在の借入件数も審査の判断材料となります。一般的には4件以上の借入がすでにあると、追加の申し込みは厳しくなってくるようです。
安定した職業、収入は有利
職業、勤続年数、収入も審査基準となります。安定した職業、長い勤続年数、多い収入が有利です。勤続年数の長い公務員などが理想でしょう。一社に長く務めているサラリーマンも有利です。アルバイト、契約社員などはどうしても審査では不利になってきます。カードローン借り換えの場合、通常よりもハードルが高くなることが考えられます。アルバイト、年収200万以下といったステータスであればかなり厳しくなってくるかもしれません。
人となりも信用情報
無担保で融資するカードローンでは、信用情報が何よりも重視されます。申込者の人となりも広義の意味での信用情報と言えるでしょう。スタッフと対面する際は、身だしなみ、挙動もチェックされていると考える必要があります。他にも細かい話ですと、連絡先として携帯電話だけでは信用度が低いと見なされるようです。固定電話があれば、信頼度が高い印象を与えます。逆に携帯電話すらなければ、ほぼ融資は不可能と考えたほうがいいでしょう。申込書の記入にも慎重にならなくてはいけません。申し込みの際、絶対やってはいけないのが嘘。記入ミスがあっても虚偽とみなされかねません。記入は正確に、慎重にならなくてはいけないのです。
借り換え審査に通るために
このように通常のカードローン審査より厳しくなると言われる借り換え審査ですが、少しでも審査に通りやすくするためにできないことがないわけではありません。カードローン審査には共通したコツがあり、また借り換え審査ならではの対策もあります。以下に例を紹介しましょう。
借り換えである旨は伝える
借入件数が審査のネックになるのはお伝えした通りです。借り換えであれば新たに借入件数を増やすことにはならないのですが、カードローン業者にはそのことを伝えておかないと勘違いされてしまいます。例えば、20万円の借入をすでにしている状態で、借り換えをしてこの20万円を返したいとします。借り換え申し込みの際、借り換え目的であることを明示していなければ、新たに20万円の借金をして合計で40万円の借金になると思われてしまいます。収入によっては無理があると判断されかねません。申し込み書にはできる限り借り換え目的であることを記載しましょう。
狙い目は年度末
通常のカードローン審査にも共通したことですが、年度末の審査が比較的通りやすくなる傾向があります。カードローン業者が売上を挙げようと必死になる時期だからです。余裕があれば年度末を待ってみるのも手です。
まとめ
このように借り換えの審査は比較的厳しいものになりますが、対策もあります。借り換えで受けられる恩恵は大きいので、ぜひうまく借り換えして返済の負担を軽くしてください。