お金を工面したい人にとって、キャッシングとクレジットカードのどちらを利用すればいいか、迷う人もいるでしょう。そもそも、この両者の違いは何でしょう?また、審査はどちらが難しいのか、方法に違いはあるのか、気になる人も多いかと思います。
お金はとてもデリケートな問題。間違いのないように、サービスの種類についてきちんと理解することは大切です。ここでは、キャッシングとクレジットカードの違いと審査について、わかりやすく解説します。
キャッシングとクレジットカードの違い
まず、キャッシングとクレジットカードの違いについて説明しましょう。キャッシングは無担保でお金を貸し付けるサービスです。お金を貸してもらう手数料として、返済の際は利息を支払うことになります。
これに対してクレジットカードは、融資というよりショッピングの立て替え払いという性質が強いといえるでしょう。クレジットカードは、ショッピングの代金支払いをサービス提供会社が代行し、規定の日に返済することとなります。
キャッシングの審査
キャッシングの審査では、仮審査と本審査の二つをクリアする必要があります。仮審査では、提出された書類をもとに本人の収入や職業、住居、企業規模や勤続年数などの属性情報と、借入希望額や借入状況を突き合わせ、キャッシング利用の適性をチェックします。
仮審査が終わると、本審査にすすみます。本審査では、仮審査での調査結果をベースに、さらに詳細につめて返済能力を調査します。他社への借入や過去の借金、返済実績まで調べ、「この人にお金を「貸していいのか」「どれくらいの融資規模が妥当か」を精査し、総合的に判断します。
クレジットカードの審査
クレジットカードの審査の場合、重視されるポイントは3つ。それは「資金力」「性格」「財産」です。
資金力は、その人の収入や経済力のこと。それは年収や勤務先の規模、待遇などを見て考慮されます。また、借入額などもその人の返済能力に影響するため、過去の借金状況も詳しく調査されます。
性格は、期日までにきちんと返済してくれるかどうか最大のポイント。誠実さや生真面目な性格だと一番いいですが、すべてのキャッシング利用者にその性格を求めるのは無理があります。最低限の社会常識やマナーの問題でもありますので、社会人としての常識がないとキャッシングの利用は厳しいかもしれません。
資産についてですが、自宅や土地などの財産を所有しているかどうかを問われます。クレジットカードはキャッシングと違い、有担保融資となるため、財産の所有は大きな審査の判断材料となるでしょう。
どちらが難しい?
キャッシングとクレジットカードの大きな違いは、担保があるかないかの違いといえます。キャッシングは無担保でお金の融資が受けられるため、無担保融資とよばれます。クレジットカードは、担保を必要とする金融サービスです。
クレジットカードは、ショッピングの支払いを立て替えるサービスですので、購入商品がその担保という性格を持っています。つまり、購入代金の支払いが行われるまでの商品の所有権はクレジットカード会社にあるので、注意してください。
担保の必要なクレジットカードと違い、キャッシングは担保を必要としません。そのため、クレジットカードより審査は厳しいといえます。
審査で注意したいこと
キャッシングとクレジットカードの審査で注意すべきことは、現在の借入や過去の借金歴があれば正直に申告することです。他社に借入がある場合、返済能力への影響も考えられますので、当然審査に響きます。審査に影響を与えることを考慮して嘘の申告をしたり、過去の借入を隠蔽したりすると、逆に心象を悪くして審査に落ちるところか他のキャッシングやクレジットカードのサービスも受けられなくなります。審査ではくれぐれも正直にすべての情報を伝えることが大事です。
信用をもたれることが大事
キャッシングもクレジットカードも、審査を通るには信頼をもたれることが一番大事です。氏名や住所、職業はもちろん、収入や支払状況、借金歴もすべて正直に申告することが肝心です。嘘の申告をしても、信用情報機関に照会すればすべて露見しますので、絶対に虚偽の情報は記載しないようにしましょう。
まとめ
クレジットカードとキャッシングの大きな違いは担保の有無にあります。担保を必要としない分、キャッシングは審査が厳しい性質を持っていることを忘れないようにしましょう。
クレジットカードにしろキャッシングにしろ、お金を貸す側と借りる側の信頼関係がないと成立しません。審査に通りたいあまり、嘘の情報を申告して信頼を損ねないようにしましょう。