支払い方法としてクレジットカードを多用される方は大勢いらっしゃると思いますが、クレジットカードにはキャッシング機能が付いているものがあることをご存知でしょうか?
そんなクレジットカードのキャッシング機能とその金利について、ご紹介します。
クレジットカードのキャッシング機能とは?
クレジットカードのキャッシング機能とは、消費者金融のカードローンと同じようにお金を借り入れることが出来る機能のことを言います。
もし急にお金が必要になってしまった場合でも、キャッシング機能を利用すればクレジットカードを使って銀行やコンビニのATMからもお金を引き出せるのでとても便利な機能です。
また、既にクレジットカードを持っているということで審査が不要となります。
消費者金融で新規に借り入れる場合、審査が必ず必要となり、30分以上の時間が掛かってしまいますが、クレジットカードなら時間を掛けずにお金を借り入れることが可能です。
クレジットカードのキャッシング枠とショッピング枠
クレジットカードにはそもそも上記で説明したキャッシング枠とショッピング枠というものがあります。
キャッシング枠はお金を借り入れる場合の上限額を指しています。
つまり、キャッシング枠が20万円のクレジットカードの場合、最大で20万円まで借り入れることが出来ます。
一方ショッピング枠というのはクレジットカードを使って買い物などが出来る使用限度額です。
例えば、洋服を買いに行った時に思ったよりも料金が高く、現金を持ち合わせていなかった時、クレジットカードのショッピング枠を使えばその使用限度額まで買い物することが出来ます。
どちらも似ていますが、金利手数料が必ず付くのはキャッシング枠、一括なら手数料が掛からず、分割払いとリボ払いの場合は手数料が掛かってしまうのがショッピング枠という違いが見られます。
クレジットカードのキャッシングにも金利はある
クレジットカードのキャッシングにももちろん金利はあります。
それぞれのカード会社によって異なりますが、大体のところは最高金利を18%に設定されていることが多いです。
この18%というのは、法律で定められている上限金利ギリギリの金利を指します。
10万円未満の借り入れの場合は上限金利20%、10万円から100万円の借り入れの場合は上限金利18%、100万円以上の借り入れの場合は上限金利15%となるのですが、クレジットカードのキャッシング機能で借り入れが出来る金額は大体20万円~30万円のところが多いため、上限金利18%に設定されている場合が多いのです。
また、カードでのキャッシングには遅延損害金と呼ばれる、返済が遅くなってしまった場合に起こってしまう金利があり、もしも返済日までに返済されなかった場合はこの金利が上乗せされます。
ほとんどのカード会社は遅延損害金の金利を20%と設定しているので、支払額を増やしたくない方は返済日には気を付けておきましょう。
金利的には一括返済の方がお得?
キャッシング機能で借り入れたお金を返済する方法としては、一括返済とリボ払いの2種類があります。
一括返済はまとまったお金が必要になるため、なかなか難しい方も多く、毎月決まった額を支払うリボ払いの方が負担は軽く感じやすいです。
しかし、金利の面からすると、一括返済の方が利息の負担を減らすことが出来ます。
キャッシング機能の場合、ショッピング枠とは違って一括返済でも日割りで利息が付いてきます。
ですが、なるべく短期間に返すことが可能であれば一括返済の方がお得になる可能性があるのです。
利息というのは返済期間が長くなれば長くなるほど掛かってしまうものです。
まとまったお金を用意することが難しいのであればリボ払いで良いですが、そうでない場合は一括返済でお金を返しましょう。
キャッシング機能は繰り上げ返済が出来る!
上記で一括返済の方が利息はその分付かないため、利息分を抑えたいなら一括返済が良いと書きましたが、どうしてもリボ払いでないと返済できないという場合もあります。
それでも利息を何とか抑えたいという方におすすめなのが繰り上げ返済です。
繰り上げ返済はキャッシング機能でも利用することが出来ます。
お金に余裕が出来たらその分を返済にあてることで、返済にかかる期間も少し短縮することができ、その分の利息を抑えることが出来ます。
ほとんどのクレジットカードでは繰り上げ返済が可能で、さらに提携ATMならどこでも繰り上げ返済が出来る場合が多いので、お金に余裕が出来るようなら繰り上げ返済を利用しましょう。
キャッシング機能付きクレジットカードの比較ポイント
キャッシング機能付きのクレジットカードを利用する場合は、金利を見てどのクレジットカードを申し込むかを決めましょう。
上限金利はあくまでも上限なので、それよりももっと低く金利を設定してもらえる可能性はありますが、この上限金利となる場合がほとんどです。
しかし、各企業によって下限金利に差が見られ、審査によっては適用される金利が加減金利に近いものになる可能性があります。
そのため、キャッシング機能付きのクレジットカードを選ぶ際は、上限金利はもちろんですが下限金利にも注目してみると良いでしょう。