どうしてもお金が必要…といった場合にキャッシングを利用することになりますが、その際通過しなければならない関門が「審査」です。
年収は安定しているのに審査になかなか通らないという方も少なくないのではないでしょうか。あまり知られていませんが年収以外にもたくさんの審査基準があります。各社で独自の審査基準を設けているので、審査に落ちている理由は意外なところにあるかもしれません。今回は審査に落ちてしまう理由をいくつかご紹介していきます。
信用情報機関の存在
まず知っておかなければならないのが「信用情報機関」の存在です。銀行、消費者金融、クレジットカード会社は信用情報機関に加盟して情報を共有しています。各金融機関はこの信用情報機関の情報をもとに審査をしています。過去に債務整理(任意整理、特定調停、個人再生、自己破産)をした実績や、滞納の有無などが共有される情報の代表的な例ですが、意外な情報も審査の基準となります。基準となる情報の例をいくつか見ていきましょう。
複数金融機関からのキャッシング
審査に落ちてしまう代表的な例が、他社からの借入です。複数金融機関からの借入をしている場合、一社では十分な限度額を得られず希望額を借りることができない、支払いをしてくれないのではないか、といった印象を与えてしまいます。金融機関によっては他社で3件以上の借入があれば問答無用で審査は通さないというところもあります。こうした情報も信用情報機関にて共有され、金融機関には筒抜けとなっていますの、嘘をつくことはできません。
申し込みの履歴
意外なことにキャッシングの申し込み履歴も共有される情報の一つです。申し込みをしても通らなかったという履歴はそれだけで信用情報にダメージを与えてしまうので、審査に通りづらくなってしまいます。一般的に1ヵ月以内に3社以上申し込みをすると不利になってしまうケースが多いようです。たくさん申し込みをして、審査に落ちてしまっている場合はまずこのケースを疑ってみましょう。お金に困ってどうしてもキャッシングの審査に通りたい場合、たくさんの金融機関に申し込みをする心情はわかりますが、一社に絞り結果をひとつひとつ確かめていく方が賢明かもしれません。申し込みの記録は6ヵ月保有されるといいますので、情報が消えてから再度申し込みをしてみるのも手です。
過去の事故歴、滞納に要注意
過去に滞納の実績、事故歴があれば「支払い能力がない」という印象を与えてしまいますので当然審査では不利になってきます。こうした情報は、最低5年は保持され信用情報機関にて共有されます。クレジット業者として一番避けたいのは貸し倒れなので、もちろんこういった情報はシビアに審査します。信用情報をクリーンに保つことは重要です。
信用情報以外にも?意外な審査基準
担保も保証人も不要なキャッシングでは何よりも個人の信用が重要視されます。それゆえ、キャッシング業者は信用情報機関で手に入る情報を参考にするのです。登録されている過去の情報は変えようがありませんが、そうした情報以外にも以外な理由で審査に落ちてしまっているかもしれません。
嘘は書かない!申し込みの記入は慎重に
借入の際は申し込み書を記載しますが、この記載内容に虚偽があれば当然悪い印象を与えてしまいます。キャッシング業者は年収、勤務年数など事細かに記載内容に偽りがないか調べますので、嘘があれば明らかになります。故意の嘘ではなかった場合も、信用情報に傷を付けてしまいますので正確な情報を常に把握するようにしましょう。また、細かな例だと、インターネットでの申し込みの際メールアドレスの誤りがあり申し込みに至らなかったというケースもあります。申し込み情報は嘘偽りなく、正確に、が基本です。
人柄も審査される
キャッシング申し込みの窓口はインターネット、店頭、無人契約機、電話とさまざまなものがありますが、どのような方法で申し込みをしてもスタッフと対面して話さなくてはいけない機会も少なくありません。就職活動でいう面接のようなものです。キャッシング業者のスタッフは、申し込み者の人となりを判断することになります。こうした対面での話し合いでは、身だしなみ、話し方なども判断材料になってきますので、まさに面接のような心がまえで臨むことが必要となります。驚かれるかもしれませんが、無人契約機で申し込む場合もブース内のカメラで挙動をチェックされているのです。怪しい行動が見受けられれば無人契約機であっても審査で落とされてしまうといったことは考えられます。
まとめ
いくらお金が必要でも、ただやみくもに申し込みをして審査に落ちるようなことを繰り返していては意味がありません。各社の審査基準は公式に発表されているものではありませんが、こちらで紹介したような審査に落ちてしまう代表的な理由をご自分の状況と照らしあわせ、対策を練ることが不可欠となってきます。