明日までにどうしてもお金を借りなければならない。そこで審査をパスするために都合の悪い情報は隠して、あるいは嘘でごまかしてなんとか切り抜けようとする。審査に通りたい気持ちは分かりますが、果たしてそんな嘘や隠蔽が通るものでしょうか?
キャッシングの審査で嘘をついたらどうなる?また、嘘がばれたときどんなリスクがあるのか?ここでは、嘘とキャッシングの審査について、わかりやすくご説明します。
キャッシングの審査について
キャッシングの審査では、「その人にお金を貸してもちゃんと戻ってくるか?」を重点的に精査します。貸したお金をきちんと返してくれなければ、損失を生むのはキャッシング業者です。貸金も慈善事業ではありませんので、利益をちゃんと出してくれる相手をちゃんと選ぶ必要があるのです。
そこで審査では、その人の収入・職業・経歴・住まい・家族構成・借入動機・過去の借入歴など、詳細に調べて貸出の可否を検討します。もし、それらの情報に嘘があった場合、公正な審査ができないだけでなく、返済リスクを生む可能性も生じます。虚偽の情報が混じると、まっとうなキャッシングの審査ができないことを念頭に入れておく必要があります。
隠しておきたい借入歴
利用者がキャッシングの審査に臨む際、もっとも隠しておきたいのが、借入に関する履歴。複数の業者に借入があると、高い収入があっても月々の返済に支障を来す可能性も考えられるので、当然審査にはマイナス材料となります。
また、過去に他の業者から借金をした事実があり、そこでの返済状況がよくなかったりすると、審査に落ちることも考えられるでしょう。
こうした借入に関するネガティブな情報を持っていると、キャッシングの審査に不利になると考え、隠蔽してしまう人もいます。特に、切羽詰まった状態だと理性が効かなくなって都合の悪い情報を出さない傾向はますます強くなってしまうでしょう。
すべての嘘はばれる?信用情報機関
それでは、それらの嘘や虚偽情報・隠蔽はばれずにすむものでしょうか?キャッシング業者や銀行、クレジットカード会社は、信用情報機関が保有する情報をもとに精査を行い、貸し出しの可否を判断します。その機関には、借入者の属性情報や、過去の借入実績などの詳細な記録がデータ化されています。
よって、過去に他の業者から借入がある事実や、返済の滞納歴があれば、信用情報機関にすべて登録されていますので、照会すればすぐにバレてしまいます。中途半端な嘘や隠蔽は通用しないということを頭に入れておく必要があるでしょう。
嘘がばれたときのデメリット
キャッシングの審査でついた嘘がバレたらどうなるでしょう?先ほど申しましたように、過去の詳細な借入情報はすべて信用機関に登録されているため、嘘はすぐバレてしまいます。もしバレてしまえば、信用を失い、収入があったとしてもキャッシングの利用ができなくなる恐れがあります。
さらに、審査で嘘をついたという情報も各業者に共有されるため、他のキャッシング業者で申し込んでも利用できなくなる可能性が高くなります。嘘情報の記載や登録は百害あって一利なし、と肝に銘じておきましょう。
勘違いやミスに要注意!
たとえ故意に嘘をつかなくても、勘違いや思い違いで間違った情報を登録したり、申告したりする場合もあるでしょう。勘違いや間違いは嘘とはいえませんが、故意にごまかそうとしたと受け取られれば、業者側の審査は悪くなってしまいます。登録情報を記入する際は、くれぐれもミスのないよう注意して記載するようにしましょう。
急いでいても、準備は抜かりなく
お金に困って明日にでも借入したいという方は、焦って準備不足のまま申し込んでしまうことも。そんな時こそ、単純ミスや記入漏れ、必要書類の不備などに注意する必要があります。
どんなに急いでいても、キャッシング審査に臨むときの準備は入念にやっておくほうが、後々損をしません。先述のように、間違った情報を記載すると、取り扱いによっては虚偽情報をしたと受け止められてもおかしくありません。審査に落ちてしまってからでは後の祭り。くれぐれも審査では誤情報の記入や申告漏れなどがないよう、準備をしっかりやって、確認もきちんと行うようにしましょう。
まとめ
キャッシングの審査に通るためには、どんな手段でも用いていいわけではありません。自分に都合の悪い経歴や属性情報があったとしても、正直に申し出るようにしましょう。嘘をついて切り抜けようとしても、信用情報機関に登録されている情報を照会すれば事実は露呈されます。そうなると信用を失い、二度とキャッシングの利用ができなくなる恐れもありますので、誠実な態度でキャッシングの申請をしましょう。