キャッシングの審査で重視される項目の一つに、職業があります。職業の種類によっては収入が安定しないと見なされ、マイナス評価を食らうことも。職業の善し悪しではなく、その性質がキャッシングの利用に不向き、という見方をされるといったほうが適切かもしれませんね。ここでは、職業で損をしたいため、キャッシングの審査に関する有力な情報をお届けします。
ポイントは安定性
キャッシングの審査でもっとも重視されるのは年収ともいわれます。返済能力の有無を判断するには、もっともわかりやすい指標といえるからです。しかし、いくら大企業に勤務していて年収が500万円以上あるとしても、勤めてまだ一年しか経過しておらず、しかも過去に何度も転職歴があったとすれば、どうでしょう?収入に安定性がないと見なされ落とされてしまう可能性もなくはありません。
つまり、重要なのは、高い収入を長期的に安定して継続できる、収入の安定性といえます。たとえ高収入でなくとも、基盤のしっかりした会社に長期で勤めていれば、継続して安定した収入が確保されると見られるでしょう。逆をいえば、収入に安定性が期待できない職業は審査に通りにくいことが予想されます。
不利な職業
上記に述べたように、収入が安定しないと見なされる職業は、審査に不利といえるかもしれません。それでは、どんな職業が「収入が不安定」と見なされるのでしょうか?
まず一つに、離職率の高い職業は、収入の安定性に欠けるといえます。離職率の高さの原因は、労働がきつい、待遇がよくない、将来性がない、など。いわゆるブラック企業とよばれる体質の会社に勤務していれば、審査に響くかもしれません。
離職率の高い業種といえば、主にトラック業界やタクシードライバーなど。それらの職種についてがんばって一時的に潤ったとしても、途中でやめてしまえば無収入です。キャッシング業者からすれば、離職リスクの高い職業の人にお金を貸していいかどうか、判断に迷うかもしれません。
また、トラックやタクシーなどのドライバーは、職業柄いつ事故を起こしてもおかしくない環境の中で働いています。勤務中に事故を起こして入院などの事態になれば、収入も失い、返済もおぼつかなくなるでしょう。そうなってしまえば業者としても不利ですので、この点も審査に不利といえるかもしれません。
正社員かアルバイトかで違いも
会社の規模が大きなところに勤務していても、正社員とアルバイトでは収入の安定性に差が生じます。真面目に勤務するアルバイトでも、正社員より転職の可能性が高いと見なされ、収入が安定しているとはいえないでしょう。アルバイトは正社員に比べ、審査に通りにくいことがいえます。
自営業は不利?
キャッシングの審査に通りにくいといえば、自営業もそうかもしれません。これは正社員や公務員と比較してのことですが、事業規模や経営状況によっては収入が不安定と見なされる可能性もあります。
自営業だと、月々の売り上げに応じて収入が決まりますので、毎月の給料が決まっている正社員や公務員と比べ、安定性に欠ける面があります。先月は好調だったけど、今月は売り上げが落ちて自由に使えるお金は10万円。こんな風に一定の給料額が保証されている正社員に比べ、自営業は収入に波があるのが特徴です。
キャッシングの審査の段階で、どの月にどれくらいの収入があるかという見通しを立てるのは難しいでしょう。予測ができなければ、その職業による収入の安定性が見込まれないため、貸し出しも躊躇せざるを得なくなります。
リストラ率も考慮される
業界全体でリストラが多い職業もまた、キャッシングの審査で気をつける必要があります。不景気のあおりを受けて倒産や閉鎖の多い製造業や関連の工場などで勤務している人は、将来リストラがあることも予想されます。リストラ率の高い職業は、収入が安定していないと見なされてもおかしくありません。
長く勤めていれば安定性ありと見なされる
収入が安定するかどうかのポイントは、職業の種類にもよりますが、勤続年数も大きく関わってきます。たとえアルバイトやパートでも長期勤務した実績があれば、今後も長くその会社にとどまって働くことが予想され、収入の安定につながります。アルバイトやパートは正社員に比べて審査が通りにくいと述べましたが、最低限の年収があって勤務態度も評価されれば審査に通る確率は高いといえるでしょう。
まとめ
キャッシングの審査で通りにくいといわれる職業について説明しました。が、必ずしもこれらの職業が審査に不利であるとはいえません。同じ会社に長く勤務して安定した収入を確保していれば、キャッシングの審査でも前向きな評価をもらえるでしょう。
大事なのは、間違いなく返済をしてくれるであろうという印象を与えること。そのためには、真面目に勤務して、できるだけ長く勤めていることが大事。普段からがんばる姿勢が、キャッシングの審査で必ず評価されるでしょう。