学生生活は、想像以上にお金がかかるもの。学校へ通うためには、学費だけでなく、教科書代・家賃・交通費をはじめとしたさまざまなお金がかかります。さらに、サークル活動に参加する学生は、スポーツ用品・楽器などの購入、それらのメンテナンスの費用がかかります。多くの学生は、たとえ仕送りがあったとしても、お金に困っている状況にあるのです。
そんなお金に困った時に利用したいのが、学生ローンです。学校の最寄り駅で、学生ローンの店舗を見かけたことがありませんか。周りの友達が使っているという学生ローンとは、一体どのようなものでしょうか。「学生ローン」という用語について説明いたします。
「学生ローン」とは
学生ローンとは、学生本人にお金を貸す消費者金融業者のことです。通常、社会人を対象とした大手の消費者金融業者では、学生がお金を借りることはできません。未成年であったり、定職につけなかったりする学生は、お金を貸す対象とならないのです。しかし、学生ローンであれば、アルバイトなどをしていて収入があれば、学生でもお金を借りることができます。
業者によっては、未成年でも融資を受けられます。ただし、高校生は対象外です。学生ローンのサービスの内容は、社会人が利用する消費者金融業者とほとんど変わりありません。業者によっては、社会人であっても学生ローンを利用できる場合があります。
学生ローンでお金を借りる際は、学生証にプラスして健康保険証および免許証が必要となります。審査は社会人向けの消費者金融業者と同様にスピーディーで、その日のうちに結果を確認し、その日のうちにお金を借りることも可能です。
学生ローンのメリット
学生ローンは、社会人向けの消費者金融業者と比べて金利が低く設定されていることがあります。学生限定で金利を低くする業者もありますから、学生証の提示は忘れずに行いましょう。また、学生ローンの借入限度額は、社会人向けのものよりもかなり低く設定されています。限度額の相場は50万円くらいですから、それ以上に借り過ぎてしまうということはありません。社会人よりも収入の少ない学生向けのローンということで、配慮がなされているのです。
「教育ローン」とは
よく学生ローンと混同されやすいものとして、教育ローンというものがあります。教育ローンとは、消費者金融業者ではなく銀行などの金融機関によって提供される融資のサービスです。教育ローンは、学業のためにお金を借りるという点では学生ローンと同じですが、お金を借りるのが学生の保護者であるという点で異なっています。もしもあなたのご両親が学業のためにお金を借りているとしたら、それは教育ローンです。
「奨学金」とは
よく学生ローンと混同されやすいものとして、奨学金というものがあります。奨学金とは、進学のために学生本人へお金を貸す制度です。日本学生支援機構などの機関によって提供されています。奨学金は、能力のある学生が進学するための制度です。これは学生の能力に応じて給付されるものですから、誰でも借りられる学生ローンとはまったく異なるものだといえるでしょう。奨学金の中には、利息がまったくないものや、返済が不要なものなど、さまざまな種類があります。
学力に自信があるけれども経済的に不安があるならば、まずは学生ローンよりも先に奨学金の給付が受けられるかどうかを、検討してみた方がいいかもしれませんね。
海外では学生ローンと奨学金を区別しない?!
実は、このように学生ローンと奨学金を区別するのは、日本国内だけなのです。海外では、日本学生支援機構から提供されているような奨学金は、学生ローンとみなされます。奨学金の給付も、学生ローンでの借入も、お金を借りるという点では同じもの。奨学金の給付を受けられないために学生ローンで融資を受けるのは、まったくおかしいことではありません。
学生ローン業者はどこにある?
日本でもっとも多く学生ローンの業者が集まっているのは、高田馬場です。高田馬場は、学生ローン発祥の地でもあり、老舗の店舗も多数残っています。これから学生ローンの利用をお考えであれば、まずは実際の店舗で相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
学生ローンとは、学生本人にお金を貸す消費者金融業者のことです。社会人向けの消費者金融業者と異なり、金利や貸付限度額が低めに設定されています。学生ローンと似たようなサービスとしては、教育ローンや奨学金があります。日本国内では、学生ローンと奨学金は異なるものとして区別されますが、海外ではどちらも学生ローンとみなされます。学生ローンを利用するなら、これらの情報をぜひ参考にしてみてください。