キャッシングに申し込んだとき、何を審査されていると思いますか?
初めてキャッシングに申し込む方であれば、誰もが気になる審査基準。
私も、初めて利用したときに何を聞かれるのかわからなくて、だいぶ調べました。
ただ、どの金融機関も基準を公開していません。
しかし、利用者の体験談や審査に通った方々の傾向を元にすると、大きく分けて2つの個人情報を審査することが分かっています。
ずばり、属性と信用情報です。
今回はこの2つの中身がどのようなものなのかを、ざっとお伝えしますので、キャッシングを申し込む時の参考にしてください!
重要な審査基準①属性
申込先の金融機関が1日に、大勢の申込者をどのようにして審査しているか想像したことはありますか?
1人1人の生活状況まで想像して審査してくれていたら嬉しいですが、実際のところはスコアリング方式で機械的に行われています。
属性には多数の項目があり、それらに点数を設けて評価しているのがスコアリング方式です。
それでは、審査で重視される項目は主にどのようなものがあるのかをご紹介していきます。
1.職業・勤続年数
安定していて収入の高い職業は評価が高く、どちらも満たしていることが重要です。
具体的に言うと、自営業や水商売といった職業は収入が高くても、安定している公務員や大手企業社員よりは低い評価になります。
ただし、働いている期間が長ければ長いほど評価は見直されます。
仮にアルバイトだとしても年単位で続けていれば、一定の返済能力はあると評価されるようになります。
2.年収・収入
もちろん年収は高い方が良いのですが、毎月安定して一定の収入があるかどうかが重要になります。
毎月返済してもらうことが目的なので、仮に3か月前の収入が100万円だったとしても、そこから収入が0円で続いていると、低評価になります。
3.健康保険の種類
入っている健康保険の種類で、おおよその業種規模を割り出すことができるので、この項目も重要になります。
評価の高い順に、共済組合、組合管掌健康保険、社会保険、国民健康保険という並びになっています。
4.住居について
居住年数が長ければ長いほど高評価で、かつ持ち家の場合はさらに良いです。
次に、社宅の評価が高く、その下に賃貸、公営住宅という並びになっています。
金融機関の考えとして、返済延滞のリスクが低い順にスコアリングされています。
5.家族構成
この場合も、返済延滞のリスクを基準にスコアリングされています。
一番評価が高いのは意外にも、実家住みで独身の方です。
以下に、既婚者で子供がいる方、既婚者、独身、離婚という並びで評価されています。
実家住みの場合、延滞した場合の催促連絡が繋がりやすいことと、債務者の両親が代わりに返済をしてくれることがリスクを下げる要因となっています。
重要な審査基準②信用情報
「属性」で申込者の返済能力を評価した後に、信用貸しをしてきちんと返済してくれる人物かどうかを判断します。
具体的には、これまで利用してきた金融商品の実績から判断されます。
ここで大きな要素となるのが、信用個人情報です。
金融商品の利用実績は、すべて信用情報機関で記録されており、それらが一定の期間保管されます。
では、そこで記録される情報は主にどういったものがあるのかをご紹介します。
1.他社借入
申込先の金融機関の情報だけでなく、他社借入の情報も審査基準の1つです。
もし他社で過去に返済延滞歴があれば、大きなマイナス評価となってしまいます。
延滞歴がない場合でも、現在進行形で他社借入がある場合は審査に通りづらくなります。
並行して借りることができたとしても、3社以下までとされています。
他社借入については下記の記事で詳しくご紹介しています。他にも借入がある方は目を通してみてください。
「他社借入が多いとキャッシング審査に通らなくなるって本当?」
2.クレジットカード
信用情報機関で記録される情報は、キャッシングの借入情報だけではありません。
クレジットカードの利用記録もあるので、これも返済延滞歴があると信用にキズがついてしまいます。
返済延滞などの信用にキズがつく情報のことを事故情報と呼び、これらは一度記録されてしまうと、少なくとも5年は保管されます。
ずっと前に完済したはずのキャッシングが、数年後までローンの申込で悪影響を及ぼすことになるので、扱いには十分気をつけなければいけません。
まとめ
今回は、キャッシングで重要な2つの審査基準、「属性」と「信用情報」についてご紹介しました。
たくさんの要素が出てきて一度にすべてを覚えるのは難しいかもしれませんが、伝えたかったのは「安定した返済能力を持っていて信用できるかどうか」です。
箇条書きでまとめると以下の通りです。
- ●個人の属性はスコアリング方式で点数化されている
- ●どの項目においても安定性が重視されている
- ●金融商品の利用記録は信用情報機関で個人情報として保管されている
- ●事故情報は少なくとも5年は保管されている
事故情報が一度記録されてしまうと、申込先の金融機関だけでなく全体に影響してしまいます。過去の自分に後ろ髪を引かれないよう、お金を借りる前には余裕を持った返済計画をたてましょう!