お金に困ったときの強力な味方となるキャッシング。どんなときでも利用できれば最高なのですが、審査を通らなければ借り入れはできません。そして、審査には一定の基準や法的な条件のもとに判断されます。
お金を借りたい人が抱える事情はさまざまですが、例えば複数の他社に借入先がある場合、審査にどの程度影響を与えるのでしょうか?そんなよくある疑問を解消するために、キャッシングの審査にまつわるお得な情報をお届けします。
他社への借り入れと審査
キャッシング利用者の中で、多いのが多重債務の問題。いくつかの他社からお金を借りて、なんとかやり過ごす人たちは結構な数にのぼります。そんな人たちは、新たにキャッシングを利用したい場合、やはり審査は厳しくなるのでしょうか?
審査の目安となる基準や項目はいくつかあり、その中に他社からの借り入れも含まれます。複数のローンやキャッシングを利用しているということは、それだけお金の出入りが激しい状況が想定されます。当然、返済能力にも疑問符がつき、審査に影響を与えることは間違いありません。
しかし、いくつかある審査項目のうち、他社からの借り入れはそれほど重要ではないという見方もあります。審査の中でもっとも大きなウェイトを占めるのは、収入規模です。他社からの借り入れがあったとしても、収入ベースがしっかりしていればそれほど大きな影響を及ぼさないと考えていいでしょう。
3社が目安
複数の他社から借り入れがあっても、しっかりした年収が確保されていれば審査が特別厳しくなるわけではありませんが、それでも程度というのがあります。他社からの借入が際限なく広がれば、かなり危険な状態と判断されてもおかしくないでしょう。
それでは、何社までの借入であれば大丈夫なのか。一つの目安となるのが、3社という基準。つまり、すでに4社以上の他社からの借入があると、審査のハードルはかなり高くなると思っていいでしょう。
総量規制の問題
他社から借入があることに加え、総量規制の問題も考慮する必要があります。消費者金融からキャッシングを利用する場合、年収の3分の1以下までしか融資を受けることができません。いくつもの他社から借入があるとなると、総量規制に引っかかっている場合も考えられます。そうなると、借入先の数にかかわらず、審査を通ることが不可能といえるでしょう。
ノンバンクでカードローンやキャッシングのサービスを受ける場合は、年収の3分の1以上の借入はできないことをまず頭に入れておく必要がありそうです。
銀行のカードローンは総量規制の対象外
総量規制について触れましたが、銀行でカードローンやキャッシングを利用する場合、年収をベースとした融資の上限規制はありません。総量規制は主に消費者金融などのキャッシング業者を対象としたもので、銀行は適用外です。だからといって複数借入があるときは銀行のキャッシング審査は甘いかといえば、そうとも限りません。銀行の審査でも返済能力に応じた厳正な審査が行われますので、注意してください。
おまとめローンで一つにまとめることも
借入先が多くて返済手続きも煩雑となり、キャッシングの審査も厳しくなった。そんなときは、おまとめローンを活用して債務を一本化すると便利です。おまとめローンにも審査がありますが、その審査をクリアすれば借入先が一つにまとまるため、返済額も減ってその後の計画も立てやすくなります。
おまとめローンの活用ができる人は、サービスの利用をお勧めしたいのですが、一つ注意しなければならないことがあります。それは、おまとめローンを活用して借入先を一つに絞ったら、その後は他社からの借入はできにくくなる、ということです。
せっかく債務を一つにまとめてすっきりしたのに、また他社から借りてキャッシングを増やせば元の木阿弥です。何のためにまとめたのかその意味がなくなりますので、おまとめローンに移行した後は一つの借入先でキャッシングの利用を済ませるようにしてください。
おまとめローンの審査は厳しい?
便利はおまとめローンにも、当然審査があります。利子額が減って債務全体の額が縮小するなど、恩恵も大きいだけに、その審査は一般のキャッシングに比べ厳しいといわれます。複数にまたがってややこしくなった債務を一つにまとめて楽になりたい、とお考えの方も多いでしょうが、誰でも簡単に利用できるサービスでないことを理解しましょう。
多重債務をしている人は、それだけで返済状況が悪いと思われてもおかしくありません。おまとめローンを活用するためにも、今ある借金はできうる限りきちんと返して、業者側のい誠意ある姿勢を見せることも審査を通りやすくするうえでの大事なポイントです。
まとめ
他社から借り入れている人場合でも、3社まででしたらキャッシングの審査に影響はないと考えられます。総量規制にある融資上限も考慮して、審査に落ちないようなキャッシングの利用を心がけましょう。